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クレイジーケンバンド 23rdアルバム 『世界』
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2023.9.6 Release
【通常盤】
UMCK-1755 CDのみ 3,575円(税込)
【初回限定盤】
UMCK-7220 CD+DVD 7,700円(税込)
【UNIVERSAL MUSIC STORE 限定完全受注生産盤】
初回限定盤[CD+DVD]+世界ロゴ Tシャツ 11,550円(税込)
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■TRACK LIST
【CD】初回限定盤・通常盤共通
01:宇宙ダイバー
02:eye catch * transit lounge
03:Do it!世界は愛を求めている
04:SHHH!
05:東方旅館 - Oriental Hotel -
06:マンダリン・パレス
07:eye catch * CKB23
08:お湯
09:Sweet Vibration - CKB tune -
10:残り香
11:Sweet Soul Train
12:TERIYAKI
13:レコードの日
14:夜は千の目を持つ
15:横浜美味礼讃
16:eye catch * airport limousine
17:観光
初回限定盤
【初回限定盤DVD】
CRAZY KEN BAND TOUR 樹影 2022-2023
2022.10.23 NAKANO SUNPLAZA
01:棕櫚
02:Almond
03:ドバイ
04:ウェイホユ?
05:Orange Cinnamon Sunset
06:莎拉 -Sarah-
07:雨に泣いてる
08:プラスティック・ラブ
09:夏のクラクション
10:IVORY
11:こわもて
12:夕だち
13:強羅
14:箱根スカイライン
15:Let’s Go Crazy Ken Band ~ タイガー&ドラゴン
16:コウタイ ~ マリリン・モンロー・ノー・リターン
17:混沌料理
18:路面電車
19:スージー・ウォンの世界
20:木彫りの龍
-encore-
21:世界、西原商会の世界 ~ 世界、西原商会の世界Part2 逆featuring CRAZY KEN BAND / RHYMESTER
22:肉体関係Part2 逆featuring CRAZY KEN BAND / RHYMESTER
23:The Roots
24:空っぽの街角 ~ Punch!Punch!Punch!
【横山剣 アルバムコメント】
作り手としては「新作がいちばん可愛い!」ってのは当たり前なんですが、今度のは「可愛さ余って憎さ100倍!」ってぐらいとんでもないのが出来ちゃったって感じです。意外にもこれまでのCKBはループや打ち込みが多かったんですが、『世界』の収録曲の殆どは「せ~の!」で録った曲ばかり。故にライヴ感増量&キレが良くてコシのあるサウンドに仕上がっています。ここまで自分好みのサウンドに仕上がった背景には、6年前から抜群の相性でCKBのレコーディングに深く携わるようになり、今回はサウンド・プロデューサー&アレンジャーとして起用のPark君(gurasanpark)の手腕、新参加ファンキー・ドラマー、ゲンタ君のワイルドでタイトでキレのあるドラミング、さらにはゲンタ君のドラミングに触発されたCKBメンバーが各パートごとに、水を得た魚のごとく潜在的ポテンシャルを発揮しまくってます!
ということで「ここからシン・クレイジーケンバンドの1stアルバム作るぞ!」と。そんな想いからアルバム・タイトルを『クレイジーケンバンドの世界』としたかったのですが、もっとシンプルに『世界』にした方が潔いだろうということで、そのように致しました。とにかく今作におけるCKBのサウンドはかつてないほど「バンド」です!
「宇宙ダイバー」
Miraclesの「Love Machine」のコード進行が大好きなので、Park君とこのコードで遊んでるうちに彼が最高のバック・トラックを思いつき、興奮した僕が即興でメロディーと歌詞をトッピングするという、そんな流れで生まれた曲です。熱い何かを予感させるヨン様のロックンソウルなピアノから始まり、ワイルドなギターと豪快なホーン・セクションとともにダイナミックにリズムインします!
ぶっちゃけ、ここんところ色々、想い悩むことが多かったんで「もっと心を解放して自由にやろうぜ!」というメッセージとともに、水を得た魚の如く泳ぎ始めたシン・クレイジーケンバンドの今を表現しています。ちなみにタイトルの「宇宙ダイバー」は、昔、読んだ中沢新一さんの「アース・ダイバー」からヒントを得たものです。
「eye catch * transit lounge」
所謂ひとつのジングルというかSKITに当たるものです。僕の大好きな2コードの反復で3タイプのeye catchを制作。これはそのPart1です。
「SHHH!」
昨年のアルバム『樹影』に引き続き、今回もPark君が事前にいくつかのバックトラックのサンプルを持って来てくれました。このサンプルにひと聴き惚れした僕は瞬時にAメロ9割、Bメロ9割、Cメロ9割のメロディーと歌詞を思いつきましたが、どうしても各パートの後半1割のコードにうまくメロが載せられない。それでPark君に部分作曲をお願いしたという次第です。
澤野君のまどろむようなフリューゲル・ソロ、ノッサンのジャジーなギター・ソロ等、聴きどころ満載のヒップなチューンです!
テーマは男女3人夏物語。安心して下さい。ファンタジーですよ。
「Do it!世界は愛を求めている」
最初の8小節は1989年~’90年頃から僕の脳内にコードごと鳴り出したメロディー&歌詞で、それがやっと日の目を見た感じです。バート・バカラックの「世界は愛を求めている」という神曲とは異なりますが、当時、本牧イタリアン・ガーデン等のDJイベントではバカラックの同曲がよくスピンされていて、そんな思い出と空気感を込めたタイトル。世界中がてんやわんやな今、こんなん出ました!
「東方旅館 - Oriental Hotel -」
東方旅館とは横浜中華街に実在したホテルの名前で、どなたかの小説の舞台にもなっていたと朧げに記憶しています。リアルに其処をイメージしたんじゃなくて、もっとファンタジーの世界に脚色した感じです。例えば香港を舞台とする映画「スージー・ウォンの世界」に登場する南閣大酒店(Nam Kok Hotel)のような甘く切なく危険でやるせない情感をストリングスで表現。場所も横浜中華街じゃなくて、アジアの何処かの海辺のゲストハウスまがいのヤレたホテル。最近はあんまり流行らない行きずりのLOVEを描いてみました。
「マンダリン・パレス」
これも「SHHH!」同様、Park君の用意してくれたサンプルの中から選んで、そこにメロディーと歌詞をトッピングしました。大サビのメロディーはもともとこのトラックに貼ってあった中国琴のフレーズによって押し出されたものですが、そこから想起される架空のアジアン・セレブなリゾート「マンダリン・スイート」にて繰り広げられるワケありカップルによる真夏の出来事、インチキ臭く照れ笑いするスケベオヤGの姿まで浮かびました。平山三紀さんに「マンダリン・パレス」という神曲がありますが、あれから44年過ぎた今、このタイトルで曲を作りたいという想いが爆発したのであります。
「eye catch * CKB23」
本アルバムのジングルPart2です。CKB23枚目のアルバムということでこのタイトルです。AKB48じゃないですよー!
「お湯」
「山の音」「紅葉」「強羅」等、「CKB 湯けむりシリーズ」第4弾! 或いは「せぷてんばぁ」「レッドライト・ヨコハマ」「殺したいほど好き」等、「CKB 男が女言葉で歌うシリーズ」の最新型! このVintage Soulなメロディー&サウンドに果てしなく和の世界を含有した歌詞をトッピング。ノッサンの悩ましいオクターブ奏法とともにアルバム中、最もドロッとした溶岩のような楽曲となっております。
「Sweet Vibration - CKB tune -」
これは1989年、ZAZOUで披露したかった曲です。当時のバンド編成の都合上、メンバー&スタッフの同意を得られずやむなく却下するも、’91年に結成したCK’SのLIVEで演奏し、非常に人気を博した曲です。1995年には神崎まきさんの4thアルバム『Sweet Vibration』のタイトル曲として提供しましたが、こちらのヴァージョンは原曲のアレンジとは大きく異なり、今回のCKBによるセルフ・カヴァーではなるべく原曲に近いフォームで更にブラッシュアップ。タイトでファンキーに跳ねるゲンタ君のドラミング!ウネりまくるシンヤマンのベースソロ!ファンクでロックなノッサンのギタープレイ!クールでジャジーなヨン様の鍵盤さばき!コーラス・チームのソウルフルなハーモニー!そしてキレにキレまくるトリオ・ザ・ドッグホーンズ!とりわけわかばさんのトロンボーンソロはJB’S時代のフレッド・ウェズリーを彷彿とさせます! 結果、過去最高の「Sweet Vibration - CKB tune -」としてお届け出来る事がめちゃめちゃ嬉しいです!
「残り香」
こちらもPark君が事前に用意してくれたバックトラックの中から選んだものですが、聴いた瞬間「これ絶対、Ayeshaちゃんに合う!」と直感。すぐさまAyeshaをイメージしたメロディーをPark君が作り、歌詞はAyesha本人が書きました。COOLなのに温かみのある歌声とサウンドがこの曲のポイントじゃないかと思います。では作詞とヴォーカルを担当したAyeshaちゃんのコメントです。
*以下、Ayesha
最初にバックトラックとメロディーを聞いた時に、何となく切ない情景が思い浮かびました。また、コーラスワークが更にその切なさを引き立ててくれている気がします!
アルバムにソロで歌わせて頂けた機会をくださった剣さんと素敵な曲を作ってくれたPark君にとても感謝しております。
「Sweet Soul Train」
このMOTOWNのようなメロディーが初めて脳内に鳴ったのは40数年前の話。ところが一度たりともデモを録音したことがない。以降、数年に一度、脳内で鳴る。そんな曲でした。そして今年も鳴ったので、間奏にジャッカルのダイナマイトなテナー・サックスをフィーチャーして録音してみようと。この曲は僕よりもテツニに合うかも知れない、そう思って彼に歌ってもらいました。では作詞とヴォーカルを担当したテツニのコメントです。
*以下、スモーキー・テツニ
実は剣さんからデモ音源をいただいた時に最初の「ふたりを乗せて走る Midnight Train」という歌詞は既に
入っていたんです。その一行から架空の列車をヒントに書きました。
好きな女の子に自分の想いをずっと伝えられない片思いの僕ちゃん。
魔法の列車を味方に今夜告白しようかな...でも自信ないしな…。あー我慢できない!
そんな気弱で不器用な男の子の想いを素直に歌いました。
因みにこの男の子のイメージは映画『アメリカン・グラフィティ』のテリー・フィールズです。
「TERIYAKI」
マーサ&ヴァンデラズの「HEATWAVE」や、柳ジョージ&レイニーウッドの「本牧綺談」のコード進行が大好きで、過去にもこのコードで何曲か作ったことがありました。しかし、レコーディングに至ったのは1986年にダックテイルズで録音した「我爱你」のみ。今回、久しぶりにこのコードで作曲しました。Aメロの4小節目に入るノッサンによるギターのフレーズとレズリーの音色は「本牧綺談」へのオマージュとなっております。
「レコードの日」
レコード、カセット、CD、サブスク、FM、AM、有線、ジュークボックス、街鳴り・・・。イイ音だけが必ずしもイイ音であるとは限らないし、メディアに関係なく刺さる音楽ってありますよね。強烈に刺さるのも、低温火傷みたいにジワジワ効いて来るのもある。音響工学的にアナログ・レコードの音が本当にいいのかどうかはともかくとして「好きなんだよ」に勝るものはないですよね。またレコード屋さんで餌箱を漁るという行為や、レコードに針を落とす行為や、そのスクラッチ・ノイズに言い知れぬ郷愁を覚えるというのもありますよね。この曲、適当に鍵盤を弾いてたらメロディーと一緒に「セシルカット」というフレーズが浮かびまして、ま、子供の頃は「悲しみよこんにちは」とか「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグの髪型にグッと来てましたけど、今はそんなことありません。
「夜は千の目を持つ」
CKBは2001年から数年間、心斎橋クアトロに出演していました。ライヴが終わると、定宿のドゥスポーツプラザまで歩きながら♪ドゥスポーツ ドゥスポーツ ドゥスポーツ ドゥスポーツ プラザ プラザ プラザ プラザ♪って即興作曲したこのワンフレーズを歌ってました。いつかこれをジングル程度でいいから録音したいと思ってるうちに22年が過ぎ、今年、浮かんだばかりのA~B~Cメロにドッキングしたら見事にハマってしまいました!間奏のノッサンのクレイジーですばしっこいギター・ソロと相まって、歌詞の内容とはなんの脈絡もない♪ドゥスポーツ ドゥスポーツ プラザ・・・♪というフレーズとともに非常に謎めいた楽曲となりました!
「横浜美味礼賛」
この曲はハマのギター大魔神、ノッサンこと小野瀬雅生さんによる珠玉のギターインストです。ノッサンの数ある作品の中でもコレはかなり来てます!ヤバイです! では作曲とギター演奏を担当したノッサンのコメントです。
*以下、小野瀬雅生
2023年3月17日クレイジーケンバンド樹影ツアーファイナルの葛飾シンフォニーヒルズモーツァルトホールの楽屋で剣さんから今回のアルバムにも曲を入れてほしいのだけどああそれなら今回はどんな曲にしましょうかと打ち合わせをしておりましたら今回はエレキギターインストにしようと意見が一致してそこから寺内タケシ先生をはじめとする多くのエレキ先達の方々に想いを馳せてとっかかりは無機質なフレーズがアンサンブルの中で有機的に響くと云うのを味わいつつ作曲しギターを弾いたところに白川玄大くんのナイスなドラムにお馴染み洞口信也国王のドライヴィングベースと敢えてソリーナに徹してもらった高橋利光教授のプレイにプラスしてカンボジアの超ゴキゲンなダンストラックからインスアパイされたパーカッションをブレンドしてみたら現れましたその寄せ鍋感と云うか牛鍋感と云うかそれが横浜美味礼賛と云うタイトルに繋がりましたことを小野瀬雅生がお知らせ致しました横浜美味礼賛どうぞよろしくお願い致します。
「eye catch * airport limousine」
長い旅もおわり。空港リムジンのシートに身を沈め爆睡。夢の中で次の曲が鳴り出します。
「観光」
当アルバムのリード曲です。海外旅行に行くと、お土産のようにメロディーが湧き出ることが多いのですが、これはカンボジア旅行の帰りに浮かんだメロディーやサウンドをベースにPark君と練り上げ、練り上げ、練り上げていった曲です。かつての「KARAOKE International」みたくカンボジアにこんな感じの曲があったわけではなく、タイのバンコク経由で行ったからと言って、「路面電車」や「タイに行きたい」のようにタイ東北地方の音楽に影響を受けたわけでもありません。とにかく無条件にこれが鳴ったのです。更に脳内でAyeshaの歌声がしたので、彼女用に8小節空けて、そこにPark君のメロディー、Ayeshaの歌詞と歌がトッピングされました! 本アルバム『世界』はこの曲をもって幕とさせて戴きます。
ご精読、有難うございました!