CRAZY KEN BAND

CKBニュー・アルバム 「BROWN METALLIC」
楽曲解説


1:Barrio Chino(作詞・作曲:横山剣)
Barrio Chinoはスペイン語で中華街のこと。Chinatownと言わずに敢えてBarrio Chinoと言ってみたのは、情景そのものにエフェクトをかけるような感じ。そう、今回のCDジャケみたいにネ。で、架空のLowriderに乗って横浜の過去〜現在〜未来やD.N.A.の神秘をぐるっとクルージングしてまた同じ夜に戻って来るみたいな感じをイメージしたのがこの曲でス。特に最近、Latin Oldiesというか、チカーノ系のロックやラテン・ソウルにグッと来てるので、そんな影響もちょっと出てますね。

2:ロサンゼルスの中華街(作詞・作曲:横山剣)
アメリカという国の傲慢さにはほとほと呆れますが、それはそれとして、あっちには俺好みのクルマ、音楽、ファッション、文化、好奇心をくすぐるエアポケットなポイントがいっぱいあるのも事実。その関心の多くは黒人やヒスパニック系(Brown)、或いは華僑系、韓国系、そして日系といった有色人種の居住区にあったりするもんでス。こないだCM撮影の仕事でL.A.に行った時、その打ち上げをやったのがChinatown。まるで映画のセットみたいな現実味のないポワーンとした不思議な空気がそこにある。この感じを歌にしたくて、その晩、ハリウッドのホテルで作ったのがコレでス。

3:El Diablo(作詞・作曲:横山剣)
El Diabloとはスペイン語で悪魔の事。ティト・プエンテに師事したティンパレス奏者、ウイリー・ナガサキさんのオリジナルに「Diablo」ってラテン・ロックの曲があるんだけど、俺もDiabloって響きに持ってかれて先にタイトルだけ決めてそれからコード進行とリズムだけ決めてメンバーとトラックを作ったの。で、それをEditして、あとからメロディーと歌詞を乗せた。CKB的には1stアルバム以来、取り入れている手法ネ。でも、プロ・トゥールスのおかげで当初と比べて随分と編集が楽になった。おかげでちょっとした指示ミスで編集をやり直すんでも周囲のひんしゅくを買わずに済むようになりました。で、これは所謂ひとつのCKB流儀の麻薬撲滅ソング。いや、麻薬に限らずとも、カルト宗教、電波系など、人間の心の隙間にスーッと入って来る厄介なもの、悪魔のような存在を題材としてみたわけ。

4:True Colors(作詞・作曲:横山剣)
CKBを結成してから4年間ぐらいはバンドと横浜港でのインスペクター(検査官)の仕事をかけもちしてたの。俺が所属していたのは「SGSファーイースト・リミテッド」というスイス系の検査会社の横浜支所。山下埠頭の7号上屋に青葉興業という現場があり、主に中古重機や中古バスの検査が多かった。その周辺から見る夕景の素晴らしさ、色彩感が今でも心に焼き付いてる。仕事を終えたらそのまま長者町フライデーに直行なんて事も多かったが、その時の昂揚した気分や色彩感を表現してみたのがコレでス。

5:Midnight Cruiser(作詞・作曲:横山剣+菅原愛子+スモーキー・テツニ)
この曲もM3やM4同様、トラックを先に作ったのだが、ここではネオ・ソウル的クールなファンクをベースにCKBの3名のヴォーカル陣(横山+菅原+テツニ)が三者三様に各パートを担当した。本牧埠頭周辺をアメ車でクルージングするという大まかなテーマだけ決めただけで、細かい打ち合わせなしに進行。各パートが連結された時、一体どんな仕上がりになるのかなと。で、結果、本アルバムで最もお気に入りの1曲となりやした。ちなみに今作のアルバム・ジャケットを飾るブラウン・メタのオールズモビル・トロネードのオーナーはテツニでス。

6:ボックスフィッシュ・パラダイス(作曲:小野瀬雅生)
突然ですが皆様こんにちは。小野瀬雅生で御座います。今回のアルバムには3曲程書かせて戴きました。この曲は小野瀬雅生恒例お魚タイトルシリーズ、ボックスフィッシュとはハコフグの事で御座います。ハコフグって小さな鰭を一所懸命動かして泳ぐ姿が、コミカルで何とも幼気に思えます。ふとした思い付きから15分程で作曲したこの曲のメロディーからそんなハコフグを想起致しました。

7:満漢全席 一楼(作曲:横山剣)
所謂ひとつのジングル。一楼、二楼、三楼とあり、いずれもM3のエンディングをEditしたもの。

8:レコード(作詞・作曲:横山剣)
俺が最も得意とするソウルフルでメロウでポップなタイプの曲。アイズレー・ブラザーズの「AT YOUR BEST」みたいなやるせない音色をふんだんに導入。俺はレコード・コレクターではないけれど、レコードのアナログな音色の温かみやマジックが好きで、その辺りの音色をどう表現するかも課題のひとつだった。盤に傷がつくと同じ箇所をトレースしてしまうような人間のデリケートな感情を表現しました。

9:殺したいほど好き(作詞・作曲:横山剣)
アナログとハイテクの融合によるちょっぴりジャジーなナンバー。いいかげんで乱暴で甲斐性もない、ま、どうしようもない男なんだけど、なぜか女性にモテる。そんな奴っているでしょ。そんな事をテーマに女言葉で歌ってみました。

10:大電気菩薩峠(作詞・作曲:小野瀬雅生)
再び小野瀬雅生で御座います。この曲は数年前長者町フライデーにて「大菩薩峠」なるタイトルで演奏していた未完の曲を元に、新たにアイディアを注入して完成させたものです。ロータリースピーカーやリングモジュレーター、果てはサンプリングレート変換等、様々な「電気」的エフェクトを駆使致しました。更にはメロトロンまでごうごう鳴るこんな曲を2004年に発表出来る事に無上の喜びを感じております。タイトル命名にあたりましては、幻の名盤解放同盟の皆様に心からの感謝を捧げます。

11:息子(作詞・作曲:横山剣)
最初は昔の韓国歌謡(例えば「カンスガン」)のようなポンチャッカポンチャッってなリズムの曲だったんだけどCKBが「777」でカヴァーした「美人」の作者シン・ジュンヒョン先生ならもっとガレージパンクな感じでやるだろうと勝手に想像してアレンジを変えました。後からジワジワ効いて来る漢方精力剤みたいな曲じゃないかなと。「息子」とタイトルされてるけど、ま、いろんな意味で人生のパートナーという事を表現してまス。

12:満漢全席 二楼(作曲:横山剣)

13:☆☆☆☆☆(作詞・作曲:横山剣)
☆☆☆☆☆と書いてFive Starsでス。コレはもうあれです、地下鉄みなとみらい線開通で勢いづく横浜にさらにTURBOを効かせる勢いで作ったベタベタのファンキー・チューン。本牧にファンキー・ディスコ「LINDY」があった頃、横浜の夏ってのはとってもギラギラしてたので、そんなノリを意識しつつ「GT」同様、花火みたいにパーッと輝いて一瞬のうちに過ぎて行ってしまう夏のやるせなさも表現してまス。

14:あぶく(作詞・作曲:横山剣)
アイズレー・ブラザーズ、スピナーズ、シルヴィア、そして日本のシュガー・ベイヴが取り入れている独特のリズム(タムタムでドンドト ドンドト ドンドト ドンドトと音を重ねる手法)を導入。曲調やアレンジは1970年代ソウルを意識してみました。M13同様、題材は一瞬の煌めきだったり、命の儚さだったり、転校だったり、転職だったり、引っ越しだったり、仲間との別れだったりするわけですが、要は「でも、やるんだよ」みたいな、そんな事を言いたかったの。

15:Catwalk(作詞・作曲:小野瀬雅生)
またまた小野瀬雅生で御座います。これはギターのテーマとコード進行、後は簡単なサイズだけ作って、それをスタジオでのセッションの中で仕上げて行った曲です。あまり細かい事は気にせず、ラフなままの空気感を残したつもりで御座います。今回のアルバムでは自分の曲に限らずギタートラックが大変に多くなりました。多重人格的に様々なギタースタイルを大量にドバドバ投入して御座いますので、そう云った面でもお楽しみ戴けるかと存じます。毎度の事ですが、特に今回、レコーディング滅茶苦茶楽しかったです。はい。

16:OOPS!! KITTY CHANG(作詞・作曲:横山剣)
うちの娘の2才の誕生日にサンリオ・ピューロランドに連れてったんですよ。で、キティーちゃんのショウが始まった時に興奮した娘が「あ、キティーちゃん!あ、キティーちゃん」って連呼したのがキッカケで、いつか「あ、キティーちゃん」って曲作ろうって思ってたの。さらにCKBの舞台監督の八木沢君ってうちの近所に住んでるんだけど、彼がキティー好きで、ツアー先でその土地、その土地の、例えば沖縄なら沖縄仕様のキティーちゃんをおみやげに買ってるの見てるうに、俺もキティーちゃんに反応してる事にハッと気付いてね。で、決定的になったのがこないだのL.A.旅行で、L.A.仕様のキティーちゃん発見したの。で、世界の子供たちに愛されるキティーちゃんって想いが爆発してこの曲作ったんですよ。ドラム・トラックは「爆発!ナナハン娘」のサンプリング。のっさんのギターソロがKISSのエースみたいでシビれるぜ!

17:木彫りの龍(作詞・作曲:横山剣)
いかりや長介さんの追悼番組見ながら子供の頃から二十歳ぐらいまでずっと見てた「ドリフの8時だよ全員集合!」の思い出が蘇って来て、そうした気分から生まれたのがこの曲でス。トラック的には上半身がツイスト、下半身がダンスホール・レゲエって感じ。ドリフのとんちんかんで下品でワンパターンなんだけど、なんかかわいらしくてあったかい感じを自分なりに表現してみたかったの。

18:満漢全席 三楼(作曲:横山剣)

19:いいね!横浜G30(sunaga t experience"Re birth" RMX)
中田市長から横浜のゴミ削減のキャンペーン・ソングの話をもらった時に、市からの依頼だからって行政っぽくしたくはなかったので、ちょっとジャズっぽく、ま、ジャズって言っても昔で言うならフランク・シナトラ、今で言うならマイケル・ブーブレみたいな軽い感じで行こうと。で、市長に聴いてもらったら 「行政っぽくないとこが最高!横浜はこうでなくちゃ」みたいな嬉しい反応だったわけ。で、リサイクルを推進運動も、古いクルマのレストアやカスタマイズも、音楽のリミックスも、それぞれ通じ合う部分あるから、今回、こうして須永辰緒さんにこの曲をリミックスしてもらったのも合点が行く話というわけでございまス。

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